遺跡と穀倉地帯の続く北部地方
首都チュニスの新市街
ハビブ・ブルギバ通りを中心に新市街が広がり、歩道にはオープン・カフェが開かれ、まるでヨーロッパに来たのかと思うほどの賑わいを見ることが出来ます。
東に行けば1月14日広場のブルギバ像や時計塔が有り、その先はチュニス湾を抜けてカルタゴ方面に続きます。
逆に西に行けば、哲学者のイブン・ハルドゥーン像や右に大聖堂があり、フランス通りの先にメディナ(旧市街)に突き当たります。
※ハビブ・ブルギバ通りは、各地に有り、一番賑やかな通りに名付けられています
バルドー博物館
モザイク画収蔵世界一を誇り、チュニジアのルーブルとも言われています。
建物はオスマン帝国時代の宮殿を改装していますが、天井などの一部に当時の模様を見ることも出来ます。
ラ・グレット
フェリーターミナルの有る町で、シーフード・レストラン街が有り、庶民のビーチは夏は大変な人出となります。
ここには、日本のODAで造られた、ラディス・ラグレット橋がチュニス湾をまたいでいます。
シディ・ブ・サイド
青と白のコントラストが大変美しい、町並み保存地区に指定されています。
チュニジアの建物はレンガ造りのため、壁にはモルタルが塗られています。
その上モルタルの上に、強い太陽光に映える白とチュニジアンブルーが使われています。
壁にはジャスミンやブーゲンビリアも、目を楽しませてくれます。
ガルヘルミルハ
ここはトルコの海賊が築いた町で、周辺は大変浅い入江になっています。
航路を知らない船は座礁する地区で、港には城壁が築かれています。
ここでは底の浅い舟が造られ漁舟として使われています。
タバルカ
北西部のアルジェリア国境まで13kmの小さな町で、背後にクルミリ山地が広がっています。
古代カルタゴ時代から貿易港として栄えて来ましたが、近年では漁業やサンゴ、観光地として知られるようになりました。
新しいツーリスティックゾーンも出来ています。
アイン・ドラハム
コルク林に囲まれた、赤い屋根の小さな町です。
チュニジアのスイスとも言われ、夏の避暑地にもなっておりますが、冬には雪も降り積もります。
冬にはヨーロッパから多くのハンターが、イノシシ猟に訪れています。
セジュヌーン
ビゼルトとタバルカの中間に有る小さな町です。
コウノトリ(ヨーロッパ系のシュバシコウ)の営巣が、チュニジアで一番多い町です。
郊外には、低温度で焼く陶器のセジュヌーン焼きが作られています。
テストゥール
アンダルシア人が住みついた小さな町で、柘榴祭りも開かれます。
町はアンダルシアの色濃く、チュニジアでも一寸異なった雰囲気があります。
ビゼルト
チュニジア第4の都市で、チュニジアのベネチアの異名も有り、オールド・ポートには色とりどりの小舟が係留しています。
町は貿易港として発展し、運河には可動橋が架かり、大型船の通過時には橋が開きます。
近年、大型マリーナが完成し、大型ショッピングや観光を兼ねた施設が間もなく完成します。
ナブール
愛知県瀬戸市と姉妹都市を結んでいる、陶器の産地として有名な町です。
近年は、工房が郊外に転居していますが、街中では陶器店が並んでいます。
金曜マーケットも開催され、リゾート地としても知られています。
ハマメット
フランスの植民地時代に造られた老舗のリゾート地です。
ホテルも60軒以上あり、要人の別荘地でもあり、ゴルフや各種レジャーが楽しめます。
国際文化センターでは、毎年夏に国際文化フェスティバルが、野外劇場で開催されています。
ベジャ
中西部に有る町で、奈良県橿原市と友好都市を結ばれています。
観光的には左程見る所も多くはありません。
エル・ケフ
丘の上に旧市街が有り、麓に新市街が有ります。
旧市街には、ラス・エル・アインと呼ばれるローマ時代の泉の跡が有り、付近は憩いの場になっています。
丘の上にはカスバが有り、ここからは遠くまで見晴らしが良いです。
ここには、多くのキリスト教施設が建てられています。
エル・ハワリア
ボン岬の最先端に有り、ローマ時代の石切り場が有りますが、崩落のため、現在は閉鎖しています。
鷹祭りで有名な所で、かっては日本の鷹匠も参加していました。
ここまで訪れる人は少ないです。
コルボス
ボン岬の付け根に有る小さな町で、温泉が噴出しています。
7つの温泉が有り、温泉保養所として温泉治療が行われています。
1kmほど離れた海沿いに、約50℃の温泉が、足湯を通じて海に流れ込み、温泉浴を楽しませてくれます。
ケリビア
ボン岬の北東部先端に有り、丘の上にはビザンチンの城塞と、丘の下には小さなローマ時代の住居跡が有ります。
ここは漁業と農業の町で、特産のマスカットからマスカットワインが作られています(その名もケリビア)。
世界第7位の透明度を誇るビーチが有ります。
ブラレジア遺跡
かっては、ヌミディア王国の首都であった遺跡で、ローマ時代の遺跡です。
ここは、地上と地階の二重生活をしており、暑い夏は地下で、寒い冬は陽を浴びる地上生活を送っていました。
ここには綺麗なモザイク画が残っています。
シャムトウ遺跡
世界でも珍しい黄色の大理石が、ローマ時代に採掘されました。
山の岩には、犠牲者の追悼のためか、200年ごろに彫られた人形像が多数あります。
教会跡や闘技場跡、水道橋跡等、ローマ時代の遺跡も有ります。
ローマ時代に、カルタゴの水源地でした。
ここから、水道橋で132kmの道程をカルタゴまで運ばれました。
ザグーアン遺跡
水道橋
ザグーアンからカルタゴまで、132kmの道程を経て水を運びました。
僅かな高低差を利用して送られています。
もっと直線でも良いのではないか?、何故S字型になっているのか?、不審な個所も多いです。
ユティカ遺跡(ローマ時代)
フェニキア人によって紀元前1100年頃に、メジュルダ川河口を拠点にユティカの町を築いて、地中海交易が始まりました。
その頃に出来た文字が前期フェニキア語です。
現在残っている遺跡はローマ時代のものです。
1kmほど離れた博物館に、遺跡から出土した品々が展示されています。
ウティナ遺跡
ドッガ遺跡にも匹敵する広大な遺跡ですが、ローマ時代のものです。
バルドー博物館の中心的モザイク画は、この遺跡から出土しています。
未だ一部分しか発掘されていません。
7名が同時に利用できる水洗トイレ遺跡が有ります。
チュブルボマジュス遺跡
遺跡にオリーブオイル製造跡が残っています(神殿の裏にも有ります)。
夏浴場や冬浴場があり、広い敷地の半分程度しか発掘されていません。
夏浴場の側には、トローニのパラエストラ(フィットネスセンターのような物)が有り、一汗かいてから浴場に行けました。
この遺跡には城壁の跡が見当たらないので、平和が長く続いたものと思われます。
アイン・トンガ遺跡
ドッガ遺跡に近く、ローマ時代の遺跡です。
規模的には大きくありません。
ベルベル人集落
ジュラドゥー Jradou
山頂にはベルベル人集落があり、工芸品を製造販売をしている人や医者もおります
タクルーナ Takrouna
山頂にはカフェと小さな博物館が有り、田園風景のパノラマが展開しています
アインガラシー Ain Garci
タクルーナの手前を左に進むと、アインガラシーの集落に入ります。
集落の入り口には、水汲み場が有り、ここの水は炭酸水の混ざった水が流出しています。